A君の下剋上で知ったこと

私は子どもの頃、活発で明るく目立ちたがり屋でした。いわゆる”やんちゃっ子”でした。小学校の時、授業参観で目立ちたくてわざと椅子から転げ落ちたり、非常非難ベルが故障で鳴ったとしりながら授業中ランドセルを抱えて非難するマネをしたりしていました。周りの友だちからも先生からも面白いやつだと一目置かれる存在だったと思います。ところが、小学6年生のときに起こったある事件をきっかけにそれまでの私の栄光は音を立てて崩れ去ったのです。
ある日の昼休み、いつものようにみんなで鬼ごっこをしていました。お調子者の僕はいつもターゲットにしていた足の遅いA君を馬鹿にしてみんなを笑わせていました。調子に乗っていた私は後ろ走りで思いっきり頭からこけたのです。私は痛くて思いっきり泣きました。それをチャンスと思ったのか見ていたA君が、「二度と俺に逆らうなよ!」と人が変わったようにきれたのです。次の日から、クラスで中心的だった私にかわり、A君がボスになりがりました。元々ヤンキーの素質があったのでしょう、それ以来中学校卒業まで彼は地域のボスに君臨していました。その下剋上をされたとき私は自分のアイデンティティがなくなったようで辛かったですが、今思えばあの出来事があったからこそ、人を馬鹿にしたり自分という人間を過信したりすることの恐ろしさを知ることができたのかもしれません。

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